LINE通話の録音・文字起こし。設定と保存の確認点

LINE通話の事前設定、原音確認、必要な記録の保存を示す図

LINEの1対1音声通話を文字で振り返るには、録音だけでなく文字起こしの事前設定と、必要な記録の保存まで確認しましょう。

電話で聞いた納期や数量を、通話後に同僚へ引き継ごうとしたらメモが曖昧だった。LINE通話で仕事の連絡を受ける人にとって、会話を後から確かめられる機能です。

LINEヤフーは2026年10月27日、LINEラボで「通話レコーディング」を順次提供すると発表しました。日本語の音声通話では文字起こしにも対応します。ただし、グループ会議の議事録を自動で作る機能ではありません。使える通話と、録音・文字化・保存それぞれの条件を整理します。

この記事でわかること

  • 利用条件:1対1通話、地域、文字起こしの対象、無料試行の範囲。
  • 事前準備:録音と文字起こしを別々に設定する理由。
  • 引き継ぎ方:原音で確認する項目と、記録を失わない保存の注意。

文字起こしの対象は、日本語の1対1音声通話

発表ではLINEバージョン26.16.0での利用が案内されています。現行ヘルプは最新版への更新を案内しており、Windows・Macのサブ端末は対象外です。順次提供のため、まず自分のアプリに設定項目が表示されるか確かめます。

確認項目 公式案内の条件
通話の人数 1対1。グループ通話は対象外
文字起こし 日本で利用する日本語の音声通話。ビデオ通話は文字起こし対象外
登録地域 録音・録画の対応地域は日本・台湾・タイ。通話する双方の登録国・地域が同じであること
録音時間 音声は最大1時間
料金 LINEラボの提供期間中は無料。今冬以降、対象LYPプレミアムプランの会員特典として提供予定

無料のまま恒久提供されるという発表ではありません。正式提供は「LYPプレミアム スタンダードプラン」と「LYPプレミアム with Netflix」の特典として予定されています。ラボ提供の終了日時は、今回の発表では具体的に示されていません。

通話の前に、録音と文字起こしを準備する

LINEラボの設定だけで文字起こしまで完了とは限らない

まず[ホーム]の[設定]から[LINEラボ]を開き、[通話レコーディング]をオンにします。文字起こしも必要なら、[設定]→[通話]→[通話レコーディング]で[通話文字起こし]を、音声通話を始める前にオンにします。初回は音声認識モデルのダウンロードが必要です。

本番の連絡が来てから初期設定を始めるのではなく、あらかじめ設定と保存先を確認しておくと安心です。機能が見当たらない場合は、アプリの更新、端末、双方の登録地域、提供状況を順に確認してください。

録音の開始は双方に通知される

通話中に[レコーディング開始]を選ぶと、双方に音声ガイダンスが流れ、画面にも録音中の通知が表示されます。相手に知らせず記録するための機能ではありません。

仕事で使う際は、通知が出るから説明不要とせず、「聞き間違いを防ぐため、録音して確認してもよいでしょうか」と目的を伝え、社内のルールに沿って利用してください。取引先の機密情報を含む会話では、記録の保管先や共有範囲も確認します。

LINE通話の事前設定、原音確認、必要な記録の保存を示す図

文字起こしを、そのまま確定事項として転送しない

文字起こしには認識の誤りが含まれることがあります。とくに数量、日付、金額、人名、否定表現は、引き継ぎ前に原音と照合したい部分です。「変更する」と「変更しない」では、後続作業が反対になります。

たとえば納期の連絡を引き継ぐなら、次のように情報を分けます。これは機能が自動生成する書式ではなく、担当者が整理するための例です。

  • 確認できたこと:変更対象、数量、納品予定日、依頼された対応。
  • まだ不明なこと:固有名詞の表記、どの注文番号か、聞き取れなかった条件。
  • 次の対応:誰が、いつまでに、何を確認して返答するか。

原音でも判別できない点を、文脈だけで埋めないことが大切です。「数量は要確認」と残して相手へ確認すれば、自然に読める誤った引き継ぎ文を作るより安全です。会話の全文を共有する必要がない場合は、業務に必要な事項だけをまとめます。

録音と文字起こしは、保存の扱いも異なる

録音・録画はKeepメモへ自動送信される仕組みですが、Wi-Fiなどの送信設定によっては自動送信されません。一方、文字起こしはKeepメモへ自動送信されず、必要に応じて手動で共有します。

Keepメモへ送信していないデータはLINEアプリ内に保存され、機種変更や再インストールで失われると案内されています。送信済みでも、プレミアムバックアップを使っていない場合には保存期間終了後に削除される可能性があります。

継続して必要な記録は、通話後に内容を確認し、社内で認められた方法で端末などへ保存してください。保存後は実際に音声や文字が開けることを確かめます。「録音できた」「Keepメモへ送った」「後日も取り出せる」は別々の確認です。

実務上の注意

これは通常の電話回線の通話や、すべての会議アプリを録音する機能ではありません。LINEの対象通話に限られます。また、文字起こしの正確性や議事録としての完成度を保証するものでもありません。

LINEラボで機能をオフにすると記録一覧へアクセスできなくなりますが、再びオンにするとアクセスできます。表示されないことを即座にデータ消失と判断して再インストールしないようにしましょう。

まとめ

LINEの通話レコーディングは、1対1の連絡を後から確認する選択肢になります。文字起こしを使うなら通話前に設定し、重要な数字や条件を原音で確認してから引き継ぐことが大切です。記録を残す目的、共有範囲、保存方法まで決めて使いましょう。

よくある質問

グループ会議の文字起こしにも使えますか?

今回の対象は1対1の通話です。文字起こしは日本語の音声通話に対応し、グループ通話やビデオ通話の文字起こしは対象外です。

録音をオンにすれば文字起こしも残りますか?

文字起こしは通話前の別設定が必要です。初回のモデルダウンロードも含め、事前に確認してください。

Keepメモにあればずっと保存されますか?

恒久保存とは限りません。必要な記録は保存条件を確認し、業務上認められた場所へ保存したうえで開けることを確かめてください。

出典・参考情報

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