「あれ、この質問、前にも答えたな…」
新人や後輩の指導で、そんな風に感じたことはありませんか?
丁寧な指導は大切ですが、同じ説明を繰り返していては、あなたの本来の業務が圧迫されてしまいます。
本記事では、手元の業務マニュアルや手順書を読み込ませるだけで簡単に社内FAQを作成できる「NotebookLM」の実践的な使い方をステップ・バイ・ステップで解説します。AIを活用して「何度も同じ質問」をなくし、チーム全体の業務効率を底上げしましょう。
※Geminiとの比較や用途の違いを知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

この記事でわかること(結論)
- 「同じ質問の繰り返し」が起こる原因と、NotebookLMによる解決アプローチ
- NotebookLMを使った社内FAQの具体的な作成手順(3ステップ)
- 作成したFAQを現場に定着させるための運用上のコツと注意点
1. 「何度も同じ質問」が生まれる原因とNotebookLMの解決力
なぜ社内マニュアルは読まれないのか?
多くの職場には、業務マニュアルや手順書が存在するはずです。にもかかわらず、なぜ同じ質問が繰り返されるのでしょうか?
原因の多くは、「どこに何が書いてあるか分からない」「文字が多くて、必要な情報を探すのが面倒」という点にあります。情報が網羅されているマニュアルほど、新入社員にとっては辞書のように見え、検索性に欠けてしまうのです。結果として、「人に聞いた方が早い」という心理が働き、現場の先輩に質問が集中することになります。
NotebookLMが社内FAQ作成に最適な理由
この問題を解決するために、一問一答形式の「FAQ(よくある質問集)」を作成するのが効果的です。そして、その作成に非常に役立つのがGoogleのAIツール「NotebookLM」です。
一般的な生成AIと異なり、NotebookLMは「あなたが読み込ませた資料(ソース)」のみに基づいて回答を生成します。そのため、社内独自のルールや業務フローに特化した、正確なFAQを効率よく作ることができるのが最大の強みです。

2. 【実践】NotebookLMを使った社内FAQの作り方(3ステップ)
それでは、具体的にNotebookLMを活用して社内FAQを作成する手順を解説します。
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ステップ1:既存の社内資料(ソース)をアップロードする
まずは、NotebookLMの画面を開き、社内にある既存の手順書やマニュアルを集めて読み込ませます。PDF、テキストファイル、Googleドキュメントなど、様々な形式に対応しています。情報を一つに集約することがポイントです。 -
ステップ2:よくある質問を洗い出す(AIにおまかせ)
資料を読み込ませたら、自力で質問を考える必要はありません。NotebookLMに、資料に基づいたFAQの候補を提案させましょう。以下のプロンプト(指示文)をそのままコピーして入力してみてください。
読み込んだソースを元に、新入社員が疑問に思いやすい点や、業務上よく発生する質問とその回答(FAQ)を10個、Q&A形式で作成してください。
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ステップ3:回答の精度を確認し、FAQ集としてまとめる
NotebookLMから出力されたQ&Aを確認します。内容に問題がなければ、スプレッドシートやNotion、社内ポータルなど、誰もが簡単にアクセスできる場所に転記してFAQ集を完成させます。

3. 作成したFAQを現場で運用するためのコツ
FAQは「作って終わり」ではありません。実際に現場で活用されなければ、業務効率化にはつながりません。
「まずはFAQを見てね」をチームの文化にする
質問を受けた際、直接答えるのではなく、「このFAQリンクの〇番に書いてあるから、まずは確認してみて」と誘導する習慣をつけましょう。最初は手間に感じるかもしれませんが、これを繰り返すことでメンバーの自己解決能力が高まり、チームの文化として定着していきます。
定期的なアップデートで鮮度を保つ
業務フローや社内ルールは変化します。変更があった際は、ソースとなるドキュメントを必ず更新しましょう。そして、定期的にNotebookLMでFAQをブラッシュアップし、常に最新の「使える」状態を保つことが重要です。
4. 注意点:ハルシネーション(AIの嘘)と情報漏洩対策

AIツールを業務で活用する上では、いくつかの注意点があります。
回答の事実確認(ファクトチェック)は必ず行う
NotebookLMは読み込んだソースに忠実ですが、完璧ではありません。誤った情報(ハルシネーション)を生成する可能性もゼロではないため、FAQとして公開する前に、必ず人間の目で最終チェックを行ってください。
※AIのハルシネーション対策の基本については、こちらの記事も参考にしてください。
機密情報の取り扱いに注意する
社外秘の顧客情報、個人情報、機密性の高い財務データなどをアップロードする際は、自社のセキュリティガイドラインに従ってください。基本的には、そうした機密情報は含めない形でソース資料を準備することをおすすめします。
5. まとめ:AIに「教える業務」を任せて自分の時間を取り戻そう
既存のマニュアルをNotebookLMに読み込ませるだけで、眠っていた資料が「いつでも質問に答えてくれる対話可能なメンター」へと生まれ変わります。
AIを活用してFAQを整備し、「何度も同じ質問」に対応する時間を削減しましょう。浮いた時間は、若手メンバーとのより深いコミュニケーションや、あなた自身の本来のコア業務に充ててください。AIとの協働で、より生産性の高いチーム作りを目指しましょう。


