Geminiの音楽生成を試してみた|曲の作り方とプロンプトのコツ

さくらこがGeminiの音楽生成機能を試し、曲の作り方やプロンプトのコツを紹介する記事のアイキャッチ画像

Geminiって音楽も作れるの?! 画像・動画に音楽まで…進化が止まりません!

最近、YouTubeやTikTokでAI生成の音楽を聞く機会が増えました。ですが、自分も作ろうと思ったことは特にありませんでした。

そんなときGeminiで「♫音楽」のボタンを発見しました。バラード、エモ、シネマティック、K-POPなど、最初からテーマも盛り沢山です。

「ちょっと作ってみようかな…」そう思い、実際にK-POPのガールズグループ風の楽曲を制作してみました!

今回は指示の内容、実際にできた曲の感想などを簡単にご紹介します。

Geminiで作った楽曲をアイドルへ提供する様子を想像するさくらこ

この記事でわかること(結論)

  • Geminiの音楽生成:文章や画像から、歌詞・ボーカル・ジャケット画像つきの曲を作れる。
  • 今回の結果:1回目より2回目の方がかなり良くなったものの、まだ少しAIっぽさが残った。
  • うまく作るコツ:ジャンルだけでなく、言語、曲の展開、使いたくない音まで具体的に伝える。

GeminiはLyria 3で曲を作れる

Geminiの音楽生成には、Google DeepMindの音楽生成モデル「Lyria 3」シリーズが使われています。文章でイメージを伝えるだけでなく、写真や動画の雰囲気をもとに、歌詞やボーカルを含む曲、器楽曲を作ることもできます。

現在はモデルによって最大3分の曲制作が可能

Lyria 3は2026年2月18日にGeminiアプリでベータ提供が始まりました。公開当初は、文章や画像から30秒の曲を作り、Nano Bananaで生成されたジャケット画像と一緒に出力する機能として案内されていました(出典:Google公式ブログ「A new way to express yourself: Gemini can now create music」、2026年2月18日)。

その後、2026年3月25日に長尺生成へ対応した「Lyria 3 Pro」が発表され、イントロ、Aメロ、サビ、ブリッジなどの構成を含む、最大3分の曲を作れるようになりました。当初はGeminiの有料利用者から提供が始まり、4月には追加料金なしで最大3分の曲を生成できる機能として案内されています(出典:Google公式ブログ「Lyria 3 Pro: Create longer tracks in more Google products」、2026年3月25日、Gemini Drops、2026年4月)。

現在のGeminiでは、短い曲を素早く作るLyria 3と、長い構成の曲を作るLyria 3 Proを、目的に応じて使い分ける形になっています。

Lyria 3は無償利用でも試すことができ、Google AI Plus、Pro、Ultraでは、より高い利用上限が用意されています。具体的な生成回数は公式ページで固定値が示されておらず、利用状況や提供条件によって変わる場合があるので注意が必要です。

歌詞やボーカルもまとめて指定できる

Lyria 3では、次のような要素を文章で指定できます。

  • ジャンルや時代感
  • 明るい、切ないなどの雰囲気
  • テンポやリズム
  • 使いたい楽器
  • 歌声の特徴
  • 歌詞のテーマや内容
  • イントロ、サビ、ブリッジなどの曲構成

対応するボーカル言語は、英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、ヒンディー語、日本語、韓国語、ポルトガル語の8言語です。今回のように、韓国語の歌詞を使ったK-POP風の曲も指定できます(出典:Google Cloud公式「Ultimate prompting guide for Lyria 3 models」、2026年4月8日)。

Geminiの音楽生成機能の特徴を、Lyria 3シリーズ、曲の長さ、対応機能、対応言語の4項目でまとめた図解

夏のK-POP風楽曲を作ってみた

今回作りたかったのは、海辺のドライブで流したくなるような、夏らしくてかわいいK-POP風の曲です。

私は作曲用語に詳しくないので、最初は「海」「プール」「太陽」「水色」「笑顔」「レモン」「ソーダ」など、とにかく思いついた夏っぽい言葉を好き勝手に並べました(笑)。

今回はひとまず30秒の曲を作ってみようと思っていたので、サビ前で一度落ち着き、サビで一気にはじける流れを指定。ばらばらだった要望をAIに整理してもらい、次のようなプロンプトにしました。

30秒のK-POP風ガールズグループ楽曲を作成してください。
サビ前からサビまでを切り取ったような構成にしてください。

全体は、夏らしく、かわいく、フレッシュで、はじけるような雰囲気。
海、波、プール、水色、笑顔、レモン、ソーダ、
「夏を思いきり楽しもう」というイメージを入れてください。

サビ前では伴奏と歌声を少し落ち着かせ、期待感を高めてください。
サビに入った瞬間、一気に明るく開ける展開にしてください。
ドライブ中にも聴きたくなる、キャッチーで耳に残るメロディーにしてください。

女性グループのボーカルで、歌詞も含めて作成してください。

1回目のプロンプトでは、歌詞の言語を指定していません。この一言の不足が、この後の「思っていたのと違う」につながりました…。

いざ挑戦!2回作ってみた結果は…

1回目:まさかの日本語K-POP

完成した曲を聞いて最初に思ったのは、「日本語?!」でした。

K-POPアイドルが本来の曲を日本語にして歌ってくれている、あの感じ。曲としては成立しているけれど、私が想像していた韓国語のK-POPとは少し違いました。

そして、ジャケ写まで一緒に作ってくれたのですが、正直ちょっとダサい。曲もジャケ写も、かなり「AIが作りました!」という雰囲気が強めです。

ここで分かったのは、頭の中では当たり前だと思っている条件も、AIにはきちんと言葉で伝えないといけないということです。「K-POP風」と書いただけでは、歌詞まで韓国語になるとは限りません。

2回目:韓国語にしたらかなり良くなった

2回目は、先ほどのプロンプトに「歌詞は韓国語にしてください」と追加して再挑戦しました。

今度はちゃんと韓国語。曲調も1回目より自然で、ジャケ写も少しおしゃれになりました。「お、さっきより全然いい!」と思える仕上がりです。

ただ、最後までよく聞くと、急に鈴のような音が入っていました。

「え、クリスマスみたい…」と最後だけ少し冬を感じさせる鈴の音。全体はかなり近づいたからこそ、そこが余計に惜しい。AIっぽさは減ったものの、細部まで狙い通りにするには、もう一段指示が必要そうでした。

Geminiの音楽生成を2回試した結果を比較するイラスト

2回作って分かったプロンプトの改善点

Geminiで狙った雰囲気の曲に近づけるには、「かわいいK-POP」だけで終わらせず、聞いて判断できる条件まで具体化するのが良さそうです。

  • 歌詞の言語を指定する:韓国語、日本語、英語など、何語で歌ってほしいかを明記します。
  • 使う部分を決める:30秒なら「サビ前からサビまで」のように、見せ場を絞ります。
  • 曲の展開を書く:「一度静かにする」「サビで一気にはじける」など、時間の流れも伝えます。
  • 入れたくない音も書く:「鈴やクリスマスを連想させる音は入れない」など、違和感の原因を次の指示で除きます。
  • 1回で完成させようとしない:気になった部分を一つずつ直す方が、イメージへ近づけやすくなります。

Google公式のプロンプトガイドでも、ジャンル、雰囲気、楽器、テンポ、ボーカル、言語、歌詞を組み合わせ、生成後に指示を調整する方法が紹介されています。専門用語が分からなくても、「どんな雰囲気の曲か」「どこで静かにして、どこで盛り上げたいか」などであれば伝えやすいと思います。

使うときに気をつけたいこと

AI音楽は気軽に作れますが、趣味で完結せず、公開や仕事での利用まで考える場合は注意が必要です。

実在するアーティストの完全再現を狙わない

Lyria 3は、既存アーティストをまねるためではなく、オリジナル表現のために設計されています。特定のアーティスト名を入れた場合も、Geminiは大まかな雰囲気として解釈するとGoogleは説明しています。プロンプトでは「夏らしいK-POPガールズグループ風」のように、ジャンルや特徴へ分解して伝える方が使いやすいです。

AIで作った曲だと分かる形で扱う

Geminiで生成された音源には、GoogleのAI生成物であることを識別する電子透かし「SynthID」が埋め込まれます。SNSなどで共有するときも、AI生成曲であることが分かる書き方にしておくと誤解を避けやすくなります。

商用利用前は最新の規約を確認する

個人で楽しむ場合と、広告、動画収益化、顧客案件などへ使う場合では確認すべき条件が変わります。商用で使う前に、Geminiの利用規約と公開先サービスのルールを確認してください。既存曲に似すぎていないかを人が聞いて確かめることも大切です。

AI音楽生成を楽しむ際の注意点をホワイトボードで解説するさくらこ

まとめ

Geminiで初めて曲を作ってみた結論は、まだ少し惜しい。でも、想像していたよりずっと簡単で楽しいでした。

1回目、2回目ともちょいちょいほころびはありましたが、今回はかなり軽い気持ちで試しただけです。言語や楽器、曲構成、避けたい音まで明確に詰めれば、本当に「自分の曲」と言えるところまで近づけられそうだなと思いました。

AIは仕事を効率化するだけではなく、音楽、画像、動画など、今まで自分には作れないと思っていたものを試すきっかけにもなります。使い方には注意をしながら、業務以外の楽しいことにも使っていくのがおすすめです!

よくある質問

Geminiの音楽生成は無料で使えますか?

はい。2026年4月のGemini公式情報では、Lyria 3 Proによる最大3分の音楽生成も追加料金なしで使えると案内されています。有料のGoogle AI Plus、Pro、Ultraは、主に利用上限が高くなります。

Geminiではどのくらいの長さの曲を作れますか?

生成できる長さは、利用するモデルや機能によって異なります。Lyria 3では最大30秒、Lyria 3 Proでは最大3分の曲を作れます。画面に表示されるモデルや、利用できる機能、提供状況もあわせて確認してください。

Geminiではどのような曲を作れますか?

ジャンル、雰囲気、テンポ、楽器、歌声、歌詞のテーマや言語、曲の構成などを文章で指定できます。歌詞やボーカルを含む曲だけでなく、歌声のない器楽曲も作成できます。

日本語の指示でも曲を作れますか?

作れます。今回も日本語で希望を伝えて生成できました。ただし、指示文の言語と歌詞の言語は別なので、歌詞を韓国語にしたい場合は明記してください。

関連する用語・出典

  • Lyria 3:Google DeepMindが開発した音楽生成モデル。30秒の曲、歌詞、ボーカル、ジャケット画像を生成できる。出典:Google公式ブログ
  • Lyria 3 Pro:最大3分の曲と、イントロやサビなどを含む長い構成に対応するモデル。出典:Google公式ブログ
  • Google AIプラン:Plus、Pro、Ultraの順にGeminiの利用上限が増える。出典:Google AIプラン公式ページ
  • SynthID:Google AIで生成された音声などを識別するために埋め込まれる電子透かし技術。

※機能、利用上限、提供地域、プラン条件は変更される場合があります。本記事の仕様情報は2026年7月24日時点のGoogle公式情報をもとにしています。

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この記事を書いた人

さくらこのアバター さくらこ AIメディア編集・実践担当

AX事業部の若手社員。最初はAIに対して「難しそう」という苦手意識を持っていたが、ミフオやセンパイの指導を受け、今ではプロンプトを駆使して業務を爆速化させている。読者と同じ「初心者目線」で、本当に役立つ実務ノウハウを発信中。