2026年9月21日、Uravationは画像OCRや文章差分比較など無料ツール6種の追加を発表しました。
紙の案内を文字に起こし、AIで読みやすく整える作業では、自然な文章になった後ほど小さな変更を見落としがちです。日付や金額が変わっていても、読み心地だけでは気付きにくいものです。
今回のツール追加は、文字を取り出す作業と、変更を確かめる作業に使えます。AIへ渡す前の原文を残すことを軸に、実務での組み合わせを紹介します。
この記事でわかること
- 追加内容:OCR・差分比較などの役割と公開日。
- 実践手順:文字起こしから修正前後の照合まで。
- 情報管理:画像送信とブラウザー内処理の違い。
文字を取り出す機能と、変更を見つける機能を分ける
9月21日の発表で案内されたのは、16〜17日に公開した6種のツールです。画像のAI生成チェック、画像OCR、非公式の生成AIパスポート模擬試験、文字数カウント、文章差分比較、全角・半角変換が含まれます。
OCRが読み取った文字も、原文そのものではない
画像OCRは写真などから文字を取り出す機能で、差分比較は二つの文章の違いを探す機能です。読み取りの確認と、書き換えの確認は別工程として扱います。
OCRの誤りを残したままAIで整えると、間違った数字が自然な文へ紛れ込むことがあります。
たとえば掲示物を社内メールへ転用するなら、まずOCR結果の日時、場所、申込期限を写真と照合します。その確認済みテキストを原文として保存してから、文体や長さの調整を依頼しましょう。
AI修正後に、差分で見る場所
以下は文書を整える際の確認例です。差分ツールは変更箇所を示す補助であり、意味が正しいかを判断する担当者の代わりではありません。
| 工程 | 確認すること |
|---|---|
| 画像から文字へ | 日付・数字・固有名詞を元画像と照合 |
| AIへ修正依頼 | 変えてよい表現と、変えてはいけない情報を分ける |
| 差分比較 | 追加・削除・置換された箇所の意味を確認 |
| 配布前 | 条件と否定表現を通して読む |
「参加できません」が「参加できます」になるような変更は、文字数が少なくても影響が大きいものです。短い差分ほど軽微とは限りません。変更量ではなく、業務上の意味で優先順位を付けます。
依頼は表記の整理から始める
依頼例は「誤字と表記ゆれの候補を示してください。金額、日時、対象者、禁止事項は変更しないでください」です。
候補を選んで修正したら、Uravationのテキスト比較(diff)を開きます。「A:修正前」に確認済み原文、「B:修正後」にAIで直した文章を貼り付け、「比較する」を押します。表示された追加・削除・変更箇所を確認し、原文・修正版・最終版を分けて残すと、後から修正理由をたどれます。

無料でも、入力情報の扱いは機能ごとに確認する
保存の有無と送信先を分けて確認する
提供元は文章差分比較などをブラウザー内で処理し、文字データをサーバーへ送らないと説明しています。
一方、画像OCRの公式ページでは、文字起こしのために縮小した画像を外部のAIサービスへ送信し、結果を返した時点でUravation側の画像を破棄すると説明しています。同社のサーバーに保存しないことと、外部へ送信しないことは別です。送信先でのデータの扱いも確認し、機密画像は入力しないでください。
画像OCRは無料・登録不要ですが、1人あたり10分間に8回までの利用制限などがあります。利用前に、公式ページで現在の条件を確認してください。

社内資料を使う前の確認
会社の機密情報を扱う前に、使う機能の処理先と社内ルールを確認してください。画像を切り抜いて必要部分だけにする方法もありますが、隠した情報が残っていないかは別途確認が必要です。
実務上の注意
AI生成画像の判定も追加されていますが、判定結果だけで真偽を断定しないでください。作成経緯や元の掲載先を合わせて確認する必要があります。
今回の紹介は公式発表に基づく機能整理で、精度・速度の実測比較ではありません。まず機密情報を含まない短い資料で修正量を確かめましょう。
まとめ
OCRと差分比較は、AIに文章を任せる際の確認工程を分ける道具として使えます。元画像を確かめた原文を残し、修正後は数字・固有名詞・条件の変更から確認することが基本です。
よくある質問
6ツールは9月21日に公開されたのですか?
発表日は9月21日ですが、各ツールの公開日は9月16〜17日と案内されています。
差分に表示されなければ正しい文章ですか?
いいえ。原文に誤りがあれば、同じ誤りが残っていても差分には出ません。OCRの段階で元画像を照合してください。
全部の処理が端末内で完結しますか?
そのようには確認できません。文字の差分比較と画像OCRでは提供元のデータ処理の説明が異なります。
出典・参考情報
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