Claude Code 2.1.290は、長いWebページの未読部分と、会話再開後に消える予約タスクに関する不具合を修正しました。
長い公式資料を渡したのに、後半の注意事項が回答に出てこない。定期的な確認を頼んだはずなのに、会話を再開すると動かない。こうした症状では、依頼文だけでなく、使っているClaude Codeのバージョンも確認したいところです。
Anthropicが公開した2.1.290のリリースノートには、WebFetchによる長文取得と、/loopなどの予約タスクの復帰に関する修正が含まれます。続く2.1.291では、承認への回答や終了時のメッセージ保存に関する不具合も修正されています。公式GitHubでは、それぞれ2026年10月5日、6日の公開と表示されています(出典:2.1.290、2.1.291)。
この記事では新しい修正のうち、資料の読み落としと予約の確認に絞り、どこを見直せばよいかを説明します。
この記事でわかること
- 長文の取得:WebFetchで何が変わり、何を確かめる必要があるか。
- 予約の復帰:会話の圧縮や再開に関係する修正と、その適用範囲。
- 更新の確認:バージョン・インストール方法・修正後の動きを確認する順序。
長いページの「残りを読めていない」が分かるように
WebFetchは、Claude CodeがWebページの内容を取得するための機能です。2.1.290では、取得したページの10万文字を超える部分が、知らせないまま切り捨てられる問題が修正されました。未読部分の量を知らせ、続きの取得にoffsetを使えるようになっています。
ここでいう10万文字は、記事の数やPDFのページ数ではありません。また、この修正は「どんな長文でも一度で全部理解する」という意味でもありません。途中から取得したり、必要な節を選んで調べたりする場面は残ります。
回答の長さより、対象の節が含まれているかを見る
たとえば製品マニュアルの前半に導入方法、後半に利用制限がある場合、前半だけで作った要約でも、一見きれいな説明になります。回答が長いか短いかだけでは、後半を確認したかは分かりません。
確認するなら、元ページの目次と回答を見比べます。「利用できる条件」「制限事項」「例外」のように、判断に必要な節を指定し、各項目がどこに書かれていたかを示してもらいましょう。文章としてまとまっていることと、必要な範囲を取得できたことを分けるのがポイントです。

資料を読む依頼に、未確認範囲の報告を加える
次のように、重要な箇所を明示すると、読み落としを点検しやすくなります。これは資料確認用の依頼例で、特定サイトでの動作結果ではありません。
この資料から、利用条件・制限事項・例外を確認してください。 各結論に、根拠となる見出し名または該当箇所を添えてください。 取得できていない範囲がある場合は、推測で埋めずに、その範囲を示してください。 重要な節が途中で切れている場合は、続きも確認してから結論を出してください。
出典の示し方まで頼んでも、正確さが保証されるわけではありません。特に料金や契約条件など、判断への影響が大きい部分は、自分でも元資料の該当箇所を開いて照合してください。
会話を再開したら、/loopの予約が残っているか確認する
長い会話では、やり取りを短く整理する「圧縮」が行われます。2.1.290では、その圧縮後に会話を再開したとき、/loopの定期処理やリマインダーが復帰しない問題が修正されました。ただし公式説明は、この版以降で行われた圧縮が対象としています。
更新前に消えた予約まで、自動的に戻るとは考えないでください。いま残っている予約と実行履歴を確認し、足りないものだけを再設定する方が確実です。
「予約したつもり」と「次の実行を確認できた」を分ける
予約の確認では、依頼文を見つけるだけでなく、次の三つをそろえます。
- 何を実行するか:対象ファイルや確認先が今も正しい。
- いつ動くか:周期や次回実行の状態が確認できる。
- 前回どう終わったか:成功、未実行、確認待ちを区別できる。
たとえば「一定間隔でテスト結果を調べる」仕事なら、テスト対象と結果の保存先も見ます。予約名が同じでも、対象のフォルダが変わっていれば、期待した仕事にはなりません。再設定の前に、同じ予約が二つになっていないかも確認しましょう。
バックグラウンドへの移動に関する修正もある
同じ更新では、手前で設定した予約がバックグラウンドへ移した後に動かない問題や、再開などのたびに定期処理が余分に実行される問題も修正対象です。普段この移動を使う人は、更新後に代表的な予約を一つ確認すると、影響を把握しやすくなります。
予約機能そのものの使い方や制約は、Claude Codeの予約実行ガイドで確認してください。予約があるだけで、どの環境でも無期限に実行されると決めつけないことが大切です。
2.1.291の修正も含めて、現在の版を確かめる
2.1.291では、2.1.290でクラウドセッションが承認質問への回答を取りこぼす問題と、2.1.288以降で終了時に最後のメッセージが失われる問題が修正されています。「2.1.290になったから確認終了」ではなく、その後の修正版まで見る必要があります。
インストール方法によって更新経路が違う
ターミナルではclaude –versionでバージョンを確認できます。公式セットアップガイドによると、ネイティブ版は自動更新が基本ですが、HomebrewやWinGetなどでは更新方法が異なります。会社管理の環境なら、指定された更新手順に従ってください(出典:公式セットアップガイド)。
版が古いことに気づいても、別のインストール方法を重ねて実行する前に、今どの方法で導入されているかを確認します。複数の環境を使っているなら、普段作業しているターミナルや拡張機能側で表示される版を記録しておきましょう。
修正された症状に合わせて、小さく確認する
| 困っていたこと | 更新後に見る点 |
|---|---|
| 長いページの後半が抜ける | 必要な節の根拠が出せるか。未読部分の報告があるか |
| 再開後に予約が見当たらない | 予約内容と実行履歴が残り、同じ予約が重複していないか |
| 承認へ回答しても進まない | 使用版と、回答が受け付けられた状態を確認できるか |
再現しない場合も、修正が全環境で確認できたとは限りません。確認に使った版、資料、予約の内容、結果を短く残すと、次の不具合との切り分けに役立ちます。
画面や動作を変更するmodsも使っている場合は、Claude Codeのmodsと導入前の確認点も参照し、拡張側の変更を分けて確認してください。
実務上の注意
更新は、以前取得できなかった内容や、失われた会話をすべて復元する機能ではありません。過去の重要な結論に読み落としの疑いがあるなら、元資料から再確認します。予約を再作成する際も、外部送信や本番更新を含むものは、実行済みかどうかを確認してから扱ってください。
まとめ
今回の修正では、長いページの未読部分と、圧縮・再開をまたぐ予約の状態が重要です。更新後は、資料の後半にある必要な条件を確認できるか、予約と実行履歴が期待どおりかを点検しましょう。
2.1.291での追加修正も含め、使用中の版と実際の症状を対応させると、「何となく動かない」を整理しやすくなります。
よくある質問
10万文字までしか読めない制限がなくなったのですか?
今回の修正は、超えた部分を黙って落とさず、未読の量を知らせて続きの取得に対応するものです。どの資料も一度で全て理解するという保証ではありません。
以前消えた予約も、更新だけで戻りますか?
公式は圧縮後の予約復帰修正について、この版以降の圧縮が対象としています。既存の予約と実行履歴を確認し、不足だけを再設定してください。
更新しても症状が残る場合は?
使用版、実行環境、対象資料や予約、実際の表示を記録します。秘密情報を除いたうえで、管理者や公式サポートに伝えられる形に整理しましょう。
出典・参考情報
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