CodexのComposer predictionsは、次に送る指示の候補を出す機能です。候補を採用しても、自動では送信されません。
Codexに資料やコードを直してもらったあと、「次は何と頼めばいいだろう」と入力欄で止まることがあります。確認を頼むべきか、修正を続けるべきか。作業内容は分かっていても、次の指示を言葉にするのは意外と手間です。
OpenAIは2026年10月9日、会話の流れから次のメッセージを提案するComposer predictionsのベータ提供を案内しました。この記事では、利用条件、候補の使い方、費用の扱い、意図しない作業を頼まないための確認点を整理します(出典:ChatGPT release notes)。
この記事でわかること
- 利用条件:対象アカウント・モデル・スレッドの組み合わせ
- 操作の流れ:候補を採用してから確認・送信するまで
- 仕事での使い方:次の作業を決めるときの判断と注意点
- 表示と費用:候補が出ない場合や利用枠の考え方
どのCodexで使える?まず対象条件を確認する
2026年10月19日時点の公式ヘルプでは、ベータの対象は18歳以上の個人ChatGPT Proユーザーです。Codexのデスクトップアプリで、対応モデルを使ったローカルまたはSSHスレッドを開きます。通常のChatやWebで同じ表示が出るとは限りません。
| 確認する項目 | 公式に案内されている条件 |
|---|---|
| アカウント | 18歳以上・個人ChatGPT Pro |
| 利用するアプリ | 最新のCodexデスクトップアプリ |
| スレッド | ローカルまたはSSH |
| モデル | GPT-6 AstraまたはGPT-6.1 Sol |
| 地域 | OpenAIがサポートする地域 |
同じ有料アカウントでも、プランや利用画面が違えば対象外になることがあります。表示がないときに、すぐ不具合と決めず、この組み合わせから確かめましょう(出典:Composer predictions in Codex)。
モデルや推論量自体の選び方は、Codexのモデル・推論レベル・Ultraの違いも参考になります。今回は、その設定とは別に、入力する文章の候補を扱う更新です。
候補を受け取ってから送信するまで
Tabで採用し、内容を見直してから送る
- 対象のアカウントとスレッドで、Codexに仕事を依頼します。
- Codexの返答が終わったあと、入力欄に候補が出るか確認します。
- 使いたい候補ならTabキーで入力欄へ取り込みます。
- 対象・作業範囲・終わり方を読み直し、必要な部分を編集します。
- 頼みたい内容になったら、自分で送信します。
Tabは送信ボタンではありません。候補を取り込んだ時点では、まだ次の作業は依頼されていません。逆に、候補を送信したあとは通常の依頼として処理されるため、文章を確認する段階が大切です。

候補が違うなら、そのまま自分で書いてよい
予測が意図とずれる場合は、使わずに自分で入力できます。候補を待つ必要もありません。作業の順番がすでに決まっているなら、提案よりその予定を優先しましょう。
たとえば、提案書の初稿を受け取ったあと、次に必要なのが「文章を短くする」なのか「数字を原資料と照合する」なのかで、頼む仕事は変わります。文章を整える候補が出ても、確認が済んでいない数字があれば、先に照合を頼む方が目的に合います。これは使い方を考えるための例で、特定の候補が実際に表示された記録ではありません。
仕事の指示として確認したい3つのこと
対象のファイルや範囲が合っているか
「修正して」とだけ書かれている場合は、どの資料のどの部分かを補います。「本文だけ」「この表の数値だけ」など、変えてほしい範囲を具体的にすると、依頼を読み返したときにも判断しやすくなります。
作成・確認・送信のどこまで頼むか
下書きを作ることと、社外へ送ることは別の操作です。候補に共有や公開の提案が含まれていたら、その段階へ進んでよいか確認します。候補が出たことは、内容の正しさや実行の承認を意味しません。
社内レビュー前なら「修正案をファイルにまとめ、確認用として提示してください」のように、受け取りたい状態まで指定する方法があります。業務の承認ルールを、入力の省力化と一緒に省かないようにしましょう。
新しい情報を調べた提案だと思い込まない
公式ヘルプによると、予測は現在のスレッドにある会話の文脈を利用します。この機能自身がメモリや接続アプリを新たに検索するわけではありません。すでに会話へ入っている情報は参考になりますが、最新の予定や別資料を確認済みという意味ではありません。
「前回と同じ担当者に送る」といった候補を使う場合も、担当者が変わっていないかは別に確かめます。会話の続きとして自然でも、業務上の前提が古い可能性は残ります。
候補が表示されないときと、費用の考え方
毎回表示される機能ではない
対象条件を満たしていても、返答のたびに候補が出るとは限りません。表示まで数秒かかることがあり、長い会話ではさらに時間がかかる場合もあります。候補がないことだけで、作業やアカウントに問題があるとは判断できません。
継続的に表示されない場合は、アプリの更新、アカウント、モデル、スレッドの種類、Show predictionsの設定を確認します。不要ならSettings → General → Composer → Show predictionsをオフにできます。
候補の生成と、その後の仕事を分ける
ベータ中、対象ユーザーの候補生成に追加費用はなく、Codexの利用枠やクレジットも消費しないと案内されています。一方、候補を送信して依頼した仕事には通常の利用条件が適用されます。提案された作業を次々に送れば、その後の処理まで無料になるわけではありません。
実務上の注意
Composer predictionsはベータ機能です。対象プランや表示条件は変更される可能性があるため、導入時は公式ヘルプの最新条件を確認してください。候補を使うかどうかは任意であり、仕事の判断や内容確認を代わりに済ませる機能ではありません。
不具合を問い合わせる場合は、モデル名・アプリのバージョン・期待した内容を整理し、画面に顧客情報や社内情報が含まれていないか確認してから共有しましょう。
まとめ
CodexのComposer predictionsは、次の指示を考える手間を減らす入力補助です。対象条件を確認したうえで、候補をTabで取り込み、対象・実行範囲・最新の前提を見直してから送信します。候補に合わせて仕事を増やすより、もともとの目的に合うものだけを使うと整理しやすくなります。
よくある質問
Tabを押すとCodexが次の仕事を始めますか?
いいえ。候補が入力欄へ入るだけです。確認や編集をして、自分で送信する必要があります。
メモリを有効にしないと使えませんか?
公式ヘルプでは、メモリをオフにしたままでも利用できるとされています。予測は現在のスレッドにある文脈を使います。
PlusやWebでも使えますか?
2026年10月19日時点のベータは、対象年齢を満たす個人ChatGPT ProのCodexデスクトップ利用者向けです。対象モデルとlocal/SSHスレッドの条件もあります。
候補を使った仕事も無料ですか?
候補の生成はベータ中追加費用や利用枠消費がありません。送信した後のCodexの処理には通常の利用枠や課金が適用されます。
出典・参考情報
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