CloudflareのMarkdown変換が6MiB対応。サイト担当者の確認点

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CloudflareのMarkdown変換更新では、長いページの変換結果と、なくなったヘッダーに依存する計測を確認しましょう。

自社のサービスページをAIへ読み取ってもらうために、HTMLからMarkdownへ変換して配信している。そんなWebサイトの担当者に関係する更新です。

Cloudflareは2026年10月9日、「Markdown for Agents」の変換方式を更新し、対象となるHTMLの上限を2MiBから6MiBへ拡大しました。同時に、トークン数を示す一部のヘッダーを返さなくなっています。ページの内容と、周辺の計測処理を分けて点検しておきましょう(出典:Cloudflareの変更履歴)。

この記事でわかること

  • 変換の仕組み:Markdownを要求した相手へ、HTMLを変換して返す
  • 今回の変更:展開後HTMLの上限拡大と、トークン数ヘッダーの廃止
  • 本文の点検:料金・条件・表・リンクが変換後も正しく伝わるか比べる
  • 運用の点検:計測、キャッシュ、コンテンツ利用方針を確認する

Markdown for Agentsは、配信する形式を変える機能

Markdownは、見出しや箇条書きなどをテキストで表現する形式です。この機能を有効にしたサイトで、取得側がAcceptヘッダーにtext/markdownを指定すると、CloudflareがHTMLを変換して返します。サイトを開くすべての人へ、無条件にMarkdownを表示するという意味ではありません(出典:Markdown for Agentsの公式ガイド)。

担当者が確かめたいのは、「変換できたか」に加えて、サービスの説明に必要な情報が変換後も残っているかです。見た目が簡潔でも、料金の注記が抜ければ、読み手に伝わる条件が変わってしまいます。

6MiBの対象と、返されなくなるヘッダー

新しい上限は、圧縮を展開した後のHTMLに対して適用されます。6MiBは6,291,456バイトです。ダウンロード時の圧縮サイズや、変換後のMarkdownの大きさを指しているわけではありません。

変換は、受け取った内容を順次処理するストリーミング方式になりました。変更履歴では次の点も案内されています(出典:10月9日の更新内容)。

変更点 運用で確かめること
展開後HTMLの上限が6MiBへ拡大 以前サイズが問題だったページで、最後まで変換されるか
x-markdown-tokens、x-original-tokensを廃止 ヘッダーの数値を読む集計や監視がないか
Content-Lengthを削除 値の存在を前提にした独自チェックがないか

ヘッダーは、本文と一緒に返される付随情報です。トークン数の項目が空になったとき、独自のダッシュボードがそれを「0トークン」と表示すると、削減効果を誤って評価しかねません。値がない状態をゼロと区別することが、今回の見直しポイントです。

まず2ページを選び、HTMLとMarkdownを比べる

以下は、サイト担当者と技術担当者で進めるための編集部の点検例です。特定サイトで変換結果を実測したものではありません。

長い説明ページと、表があるページを用意する

一つ目は、長いサービス説明やマニュアルです。二つ目は、料金表やFAQなど、複数の条件を並べているページを選びます。どちらも、公開してよい内容だけを掲載したページを対象にします。

  1. 比較の基準を残す:確認日とURL、料金・対象条件などの重要な記述を控えます。
  2. Markdown版を取得する:技術担当者がAccept: text/markdownを付けて取得し、返されたContent-Typeと本文を確認します。
  3. 重要箇所を突き合わせる:価格、単位、例外条件、リンク先、文章の末尾をHTML側と比較します。
  4. 問題を具体的に残す:「表が崩れた」だけでなく、どの料金とどの条件の対応が失われたかを書きます。
CloudflareのHTMLとMarkdownを比較、料金・条件・表・リンク、ヘッダー依存の計測、キャッシュの区別、利用方針を確認

料金の数字だけでなく、適用条件を一緒に読む

たとえば料金表に「月額5,000円」とあり、別の列に「年間契約時」と書かれている架空のページを考えます。Markdown版で数字だけが読みやすくなっても、契約条件との対応が分からなければ修正が必要です。

FAQも同様です。答えだけが残って質問との対応が崩れていないか、注意書きが本文から離れすぎていないかを見ます。全ページを同じ形に作り直す前に、自社の情報がどの構造で失われるかを少数のページで把握する方が、修正箇所を絞れます。

計測とキャッシュも、本文とは別に点検する

トークン削減率は、今の方式で測り直す

廃止されたヘッダーを使っていた場合は、まずその項目を参照する処理を探します。引き続きトークン数を比較するなら、対象モデルに合う数え方を決め、HTMLとMarkdownで同じ条件を使って測り直します。

以前のヘッダー値と新しい測定値は、計測条件を確認せずにつなげないようにします。変換対象の本文、数え方、確認日を残し、方式を変更した位置が分かる記録にしましょう。

HTML版とMarkdown版が混ざって返らないか

公式ガイドでは、変換後のVaryヘッダーにAcceptが含まれ、キャッシュが形式を区別できるようになっています。自社で別のキャッシュ層を追加している場合は、その構成でも適切に扱えているかを確認します(出典:レスポンスヘッダーの説明)。

技術担当者へ依頼する際は、設定変更を頼む前に、現状確認の対象を具体化できます。次の文面のURLと担当範囲を埋めて使ってください。

対象URL:
Markdown for Agentsの更新に伴う確認をお願いします。
・HTML版とMarkdown版の料金、適用条件、表、リンク、末尾を比較
・廃止されたトークン数ヘッダーを参照する処理の有無
・Content-Lengthがない場合の独自チェックの挙動
・Acceptによる配信形式とキャッシュの区別
・変換後のcontent-signalが当社の利用方針と一致するか
まずは確認結果と、修正が必要な箇所を共有してください。

実務上の注意

利用できるプランと変換対象を確認する

公式ガイドは、Pro・Business・EnterpriseおよびSSL for SaaSの顧客に追加費用なしで提供すると案内しています。対象はHTMLです。PDFの変換や、ブラウザーで動かさなければ内容が出ないページまで、この機能一つで扱えると考えないでください。

利用方針のヘッダーも確認する

変換では、配信元が指定したcontent-signalを維持します。指定がない場合の既定値はai-train=yes, search=yes, ai-input=yesです。自社が意図する利用方針と合うか確認してください。これはコンテンツ利用の希望を示す情報であり、アクセス制御そのものではありません(出典:Content Signals Policy)。

また、HTML内のメタデータやJSON-LDも変換結果へ含まれる場合があります。公開しているHTMLに、公開不要な情報が混ざっていないかも点検対象にします。学習拒否とクローラー遮断の考え方は、CloudflareのAI学習拒否設定の記事で整理しています。

変換の成功によって、AI回答への引用や検索順位、流入の増加が保証されるわけではありません。まずは配信内容の正しさと、既存処理が更新後も動くことを確認しましょう。

まとめ

今回の更新は、長いHTMLを扱える範囲を広げる一方で、これまで返されていた計測用の値をなくしています。本文の内容確認と、ヘッダーに依存する処理の確認を別々に進めましょう。まずは長いページと表があるページを一つずつ選び、変換前後の意味が保たれているかを確かめることから始められます。

よくある質問

6MiBは、圧縮したファイルのサイズですか?

圧縮を展開した後のHTMLの上限です。通信時の圧縮サイズや、変換後Markdownのサイズを基準に判定しないようにします。

トークン数のヘッダーがなくなったら、トークンは消費しませんか?

ヘッダーの廃止は、数値を返さなくなるという変更です。AIが処理する際のトークン消費がなくなることを意味しません。必要なら対象モデルに合う方法で数えます。

通常のサイト閲覧までMarkdownになりますか?

この機能を有効にしたサイトで、取得側がAcceptにtext/markdownを含めて要求した場合の変換です。通常のHTML要求とは区別して配信されます。

有効にすればAI検索への対策は完了ですか?

完了とはいえません。変換後の内容が正しいことを確認する必要があり、引用や流入の成果も別途見る必要があります。

出典・参考情報

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この記事を書いた人

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