会社らしい見た目を繰り返し使うには、承認済みの実例からデザインシステムを整えます。
提案用の画像は青、次の説明資料は紫。どちらも整っているのに、会社の資料として並べると統一感がない。AIで制作する速さが上がっても、色や文字を毎回直していては手間が残ります。
Claude Designには、ブランドの見た目をまとめて使うデザインシステムがあります。本記事では、完成品を毎回手直しする前に、何を正しい見本として渡すかを決める方法を整理します。
この記事でわかること
- 利用条件:Claude Design本体とデザインシステムの対象プランの違い
- 材料選び:現行ルールと実例をそろえ、古い配色を混ぜない方法
- 点検方法:作成したルールを小さなサンプルで確認する手順
デザインシステムは「会社の見た目の共通ルール」
デザインシステムでは、色、書体、部品などをまとめて扱います。新しいデザインで同じ前提を使えるため、依頼のたびに会社の色を説明し直す負担を減らせます。ただし、作れば必ずすべての出力が完全一致するという保証ではありません。抽出されたルールと実際の出力を確認する工程は必要です。
無料のDesignと、デザインシステムは条件が異なる
2026年10月16日確認時点の公式案内では、Claude Design自体はFreeを含む各プランで利用できます。一方、デザインシステムはPro・Max・Team・Enterprise向けのベータ機能です。Pro・Max・Teamでは既定で有効ですが、Enterpriseでは組織の管理者による有効化が必要です。会社のアカウントで見つからないときは、まず契約と管理設定を確認してください。
最初に「正しい資料」を選ぶ
公式ヘルプでは、コードベースだけでなく、スライド、書類、ロゴ、色や書体の素材などを材料として挙げています。プログラムを持っていない会社でも、承認済みの資料から始められます。
| 材料 | 伝えやすいこと | 渡す前の確認 |
|---|---|---|
| ブランドの色・書体一覧 | 正式な色や文字の指定 | 現在使っている版か |
| 完成した会社案内 | 見出し、余白、情報の強弱 | 古いロゴや配色が混ざっていないか |
| ロゴなどの素材 | 形、配置の参考 | 使用可能なデータか |
色の番号だけでは、見出しと本文の差や、余白の使い方までは伝わりません。公式も、抽象的な指定だけでなく実際の完成例を使うことを勧めています。ルールの表と、そのルールに沿った実例を組み合わせると、何を再現したいのかが明確になります。
食い違う資料には優先順位を付ける
たとえば、最新の色一覧は紺と水色なのに、過去の営業資料にはオレンジが残っている場合。両方を説明なしで渡すと、どちらを採るべきか曖昧です。古い資料を原本から消す必要はありません。今回使う参照用のコピーを選び、旧版は対象外と明記します。
架空の研修サービスなら「現在のブランド一覧を最優先。会社案内は見出しと余白の参考。掲載料金は今回の材料に使わない」と分けられます。見た目の参照と内容の引用を同時に許可したつもりにならないことが大切です。

作成前に抽出ルールを確認する
Claudeとの会話で、使用を認めた素材からデザインシステムを作るよう依頼できます。いきなり完成品を大量に頼むより、まず色・書体・部品などのルールを確認し、判断できなかった点を挙げてもらうと点検しやすくなります。
添付の承認済み資料をもとに、会社用のデザインシステムを作りたいです。
まず、抽出できる色・書体・余白・主要な部品を整理してください。
優先する材料:【現行ルールのファイル名】
見た目だけを参考にする材料:【完成資料のファイル名】
対象外:【旧ロゴ・旧色など】
材料同士で食い違う点と、判断できない点を先に教えてください。掲載内容や数値は推測で補わないでください。
これは依頼文の例です。材料の名前と優先順位を実際の状況に合わせて置き換えます。完成したシステムは、公式案内の「Settings → Design systems」で管理できます。画面や導線は更新されることがあるため、表示が違う場合は現行ヘルプを確認してください。
本番前は小さな用途で試す
最初の確認用として、社内説明用の1枚ものを作る方法があります。色が合っているかだけでなく、見出しと本文の差、表の背景、ロゴの扱い、長い日本語の折り返しを見ます。特に普段使う資料に表があるなら、表を含むサンプルを選びましょう。
ずれがあったら「今回だけ直す」のか「今後の共通ルールにする」のかを分けて伝えます。たとえば特定案件だけの強調色を、会社全体の標準色として登録しないようにします。修正後は同じサンプルをもう一度確認すると、変更の影響を比べやすくなります。
実務上の注意
顧客情報や未公開の提案内容が入った資料を、そのまま見本にする必要はありません。利用を認められた素材を選び、見た目に不要な情報は外します。デザインシステムの更新が共有利用に及ぶ場合は、担当者と変更範囲を確認してください。
日本語フォントの利用条件、ロゴの改変禁止、読みやすい色の差などは、生成結果を見て確認します。ブランドに似ていることと、社外配布できることは同じ判断ではありません。
まとめ
最初に現行ルールと承認済みの実例をそろえ、食い違いを解消してからデザインシステムを作ります。小さなサンプルで確かめ、案件限定の見た目と共通ルールを分けて育てると、毎回の修正内容が整理できます。
よくある質問
無料プランでもデザインシステムを使えますか?
公式の対象はPro・Max・Team・Enterpriseです。Claude Design本体がFreeで使えることとは分けて確認してください。
コードやFigmaがなくても作れますか?
公式ではスライドや書類、ロゴなどの素材も入力例に含まれます。まず承認済みの完成例を用意します。
会社案内を渡せば点検は不要ですか?
不要にはなりません。古い色や素材の混在、読みやすさ、今回の用途への適合をサンプルで確かめます。
出典・参考情報
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