展示会後は、関心の強さを推測するより、相手との約束・期限・担当を先に一覧にします。
展示会が終わり、名刺とメモはあるのに、誰へ何を送る約束をしたのか思い出せない。まず整えたいのは、お礼メールの一斉送信ではなく、相手と約束したことを漏らさず引き継ぐリストです。Claudeでメモを整理し、翌営業日に担当者が動ける形にする流れを紹介します。
この記事でわかること
- メモの整理:相手が伝えた関心、約束、期限を分けて残します。
- 優先順位:見込み度の推定ではなく、期限と次の行動で並べます。
- フォローの準備:必要な資料、文案、担当者の確認までそろえます。
最初に整理するのは「売れそうか」ではなく「何を約束したか」
会場で長く話した人が、すぐに導入するとは限りません。名刺の役職や会社規模だけで温度感を決めると、資料送付を約束した相手を後回しにすることもあります。まずは「明日までに事例を送る」「来週の候補日を連絡する」など、明示された約束を取り出しましょう。
Anthropicの公式ヘルプでは、Claudeで表計算ファイルや文書を作成できると案内しています。この機能を使い、メモから次の行動を整理していきます。名刺情報だけで商談の確度を自動判定する機能を紹介するものではありません。
1.名刺とメモを、取り違えない単位でまとめる
名刺の写真と手書きメモを別々に並べるだけでは、対応が曖昧になります。先に端末上で接点IDを付け、名刺・メモ・担当者を結び付けます。会社が認めた方法で必要事項を整理し、AIへ送ってよい情報だけを使います。氏名やメールアドレスが整理段階で不要なら、接点IDへ置き換えてかまいません。
一覧の列は「接点ID、会話した担当者、関心テーマ、明示された課題、こちらの約束、相手の希望期限、連絡方法、メモの出典」にします。文字が読めない箇所は未確認に残し、メールアドレスをAIに推測で補完させないでください。
言われたことと、感じたことを分ける
「今期中の導入を検討」は相手の発言として記録できます。一方、「かなり前向きだった」は担当者の印象です。両方を残すなら別列にし、印象から予算、決裁権、購買意欲などを断定しないようにします。会話に関係のない私生活やセンシティブな推測は入れません。
2.約束と期限で、次の行動を並べる
次は架空の展示会メモから作った例です。優先順位は売上予測ではなく、約束を守るための作業順です。
| 接点 | 記録された約束 | 次の行動 | 確認すること |
|---|---|---|---|
| A-01 | 翌営業日に導入事例を送る | 送付可能な事例を担当者が選ぶ | 社外配布の許可と宛先 |
| A-02 | 来週のデモ候補日を案内する | 社内担当の空き時間を確認 | 相手の希望時間帯 |
| A-03 | 価格資料に関心。送付の約束は不明 | 会話担当者にメモを確認 | 送付希望の有無 |
A-03を、勝手に「価格資料を送る相手」へ変えないことがポイントです。相手が興味を示したことと、連絡や送付を約束したことは別です。担当が決まっていない行は、未割当として責任者へ回します。
「明日」「来週」は会話した日を基準にします。展示会終了日と会話日が違う場合や、営業日の認識が曖昧な場合は確認が必要です。AIが相対日付を具体的な日付に変えた箇所も、元メモと照合してください。
3.必要な資料と、送信前の文案をそろえる
リストができたら、約束に対応する資料の最新版を探します。導入事例が必要なのに一般カタログだけを添付して済ませたり、相手が聞いていない追加提案を大量に入れたりしないようにします。資料の共有権限、内容の有効期限、社外に出せる範囲も確認します。
文案は「会場で話したテーマ」「約束した対応」「次に確認してほしいこと」を短く並べます。メモにない納期、価格、値引きは補わせません。複数の人に送る場合も、一人分ずつ接点IDと資料の組み合わせを確認します。
フォロー準備を頼むプロンプト
展示会の商談メモから、翌営業日のフォロー準備表を作ってください。送信や予定登録はしません。 各行に接点ID、会話担当者、相手の明示した関心、こちらの約束、期限、必要資料、次の行動、未確認事項を入れてください。 事実と担当者の印象は別列にしてください。メモにない購買意欲、予算、決裁権、連絡先を推定しないでください。 期限の近い約束を先に並べ、担当不明・期限不明・読めない情報は保留にしてください。 文案は約束が確認できた行だけ。価格や納期を新たに約束せず、送信前確認用の下書きとして作ってください。 各出力に根拠となるメモIDを付けてください。
4.翌営業日の短い確認で、担当と完了条件を決める
朝の確認では、期限が近い行から「担当」「送る物」「いつまでに」「何をもって完了か」を確定します。資料が未承認で送れないときは、送れると約束し直すのではなく、担当者が対応を判断します。
リストの状態は「確認待ち」「準備中」「送信確認済み」「返信待ち」などに分けます。下書きができた状態を送信済みにしないでください。実際に送った後、宛先、資料、送信日を担当者が記録すれば、別の営業担当による重複連絡も防ぎやすくなります。
展示会の反応を集計するのは、その後でもできます。まず、相手が待っていることを着実に終わらせましょう。

実務上の注意
名刺交換を、あらゆる案内の一斉送信に同意したものと扱わないでください。連絡目的、社内の運用、相手の希望や停止依頼を確認します。AIに整理させることと、外部へメールを送ることは別の工程です。
Claudeのファイル作成機能は組織設定などで利用条件が異なります。使えない場合も、表形式の案を確認して自分で管理表へ転記できます。生成した連絡先・日付・資料名は原資料と照合してください。
まとめ
接点ごとに約束・期限・担当をそろえ、資料と文案を確認します。見込み度を推測する前に、相手と交わした約束を守れるフォローリストを作りましょう。
よくある質問
名刺だけでもリストを作れますか?
連絡先一覧は作れても、関心や約束は分かりません。会話担当者のメモを補い、不明な点は未確認として残します。
AIに一括でお礼メールを送らせてもよいですか?
この記事では準備表と下書きまでを扱います。送信の前に、宛先、目的、内容、添付資料と相手の連絡希望を担当者が確認してください。
出典・参考情報
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